研究課題/領域番号 |
16K07198
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ゲノム生物学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
杉山 直幸 京都大学, 薬学研究科, 准教授 (50545704)
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研究協力者 |
新苗 智也
吉川 侑樹
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | プロテオミクス / シグナル伝達 / タンパク質キナーゼ / プロテオーム / 分析化学 / 細胞・組織 |
研究成果の概要 |
細胞内におけるタンパク質間のリン酸化ネットワークの網羅的な解析を目的とし、in vitro反応試験によって得られた基質情報から各キナーゼの基質モデルを構築し、キナーゼの生理条件下における基質の予測法を開発した。 標的分子が既知であるキナーゼ阻害薬による刺激を与えた細胞に対して大規模なタンパク質リン酸化解析を行い、変動したリン酸化サイトに対応する責任キナーゼを抽出することで、予測したキナーゼ-基質間情報の妥当性の評価を行った。既存法と比較して、標的キナーゼおよびその下流のシグナル伝達経路に属するキナーゼ群の阻害をより高い確度で予測することに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
タンパク質のリン酸化は細胞内のシグナル伝達に非常に重要な役割を果たしており、リン酸化酵素であるキナーゼの異常は様々な疾患と関連があることが知られている。本研究では、細胞内情報伝達ネットワークの全体像の解明を目的として、細胞内に存在するキナーゼ群の基質となるタンパク質を予測する方法を開発した。 本研究によって開発した方法を用いて各キナーゼの詳細な機能や細胞内リン酸化ネットワークの全体像が明らかとなれば、タンパク質のリン酸化異常が関与する多くの疾病のメカニズム解明や病気の診断や層別化、新規な分子標的薬の開発につながることが期待できる。
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