研究課題/領域番号 |
16K07238
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物資源保全学
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研究機関 | 石川県立大学 |
研究代表者 |
田中 栄爾 石川県立大学, 生物資源環境学部, 准教授 (50433199)
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研究分担者 |
細江 智夫 星薬科大学, 薬学部, 教授 (10287849)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 植物寄生性 / 生物資源 / 進化 / 植物病理 / 分類 / バッカクキン科 / 分子系統解析 / 二次代謝物 / Clavicipitaceae / phytoparasitic / phylogeny / taxonomy / chemical analysis / 分類学 / 生物多様性 / 真菌 / 菌類 / 応用微生物 |
研究成果の概要 |
本研究では、日本産の植物寄生性バッカクキン科菌類について新たに多数の標本と分離菌株を得た上で、分類学的検討や多遺伝子座系統解析をおこなった。分類学的には、ツユクサ科植物を宿主とするバッカクキン科菌類をはじめて明らかにして新属Commelinaceomyces属を記載し、1新種記載を含むAciculosporium属菌の整理をおこなった。また、タイプ標本がほとんど失われていた日本産Claviceps属菌の既知種(13種7変種)のほぼ全てを再採集し分類学的整理を進めている。系統解析結果からは、バッカクキン科内の昆虫寄生性から植物寄生性へのホストジャンプによる進化が2回独立に起きたことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって日本産植物寄生性バッカクキン科菌類の分類学的に確実な標本と菌株が利用できる状態になった。このことから、今後の本菌群の分類学的基盤となるだけでなく、本菌類の二次代謝産物を用いた生理活性物質の研究が促進される。これらの二次代謝物は医薬品などに応用されることが期待される。一方、本研究ではバッカクキン科内における植物寄生性への進化過程を明らかにした。この進化には植物寄生能獲得に関与する遺伝子があることを示唆する。植物寄生能獲得に関与する遺伝子が明らかにされれば、植物病害防除に応用されることが期待される。
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