研究課題/領域番号 |
16K07356
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細胞生物学
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
吉田 秀郎 兵庫県立大学, 生命理学研究科, 教授 (60378528)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 小胞体 / ゴルジ体 / ストレス応答 / プロテオグリカン / 糖鎖 / PGSE / KLF / xyloside / ストレス / 細胞小器官 / 転写 / 神経 |
研究成果の概要 |
ゴルジ体ストレス応答は、細胞の需要に応じてゴルジ体の機能を強化する機構である。われわれは世界に先駆けてゴルジ体ストレス応答の研究を開拓し、これまでにゴルジ体の一般的な機能を増強するゴルジ体ストレス応答のTFE3経路を同定した。本研究課題では、軟骨細胞などプロテオグリカンを大量に合成する細胞で特異的に機能するプロテオグリカン経路を同定し、その分子機構を解析した。その結果、プロテオグリカン経路によって転写が誘導される標的遺伝子を同定し、その転写誘導を制御するエンハンサー配列PGSEを同定した。更に、PGSEに結合するとしてKLF familyに属する転写因子を同定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ゴルジ体ストレス応答は細胞が自律的に機能するために必須の機構であり、細胞生物学の根本的命題の一つである。本研究によってゴルジ体ストレス応答の分子機構が明らかになることは、学術的に極めて意義のあることである。また、ゴルジ体の機能は神経変性疾患など様々な疾患と関係しており、ゴルジ体ストレス応答の分子機構が明らかになることによって、医科学研究者がゴルジ体が関与する疾患を解析する際の研究基盤となることが期待できる。更に、プロテオグリカン経路が制御するプロテオグリカンは軟骨での潤滑を担う重要な分子であることから、プロテオグリカン経路のメカニズムを活用することで軟骨の再生を促進する技術の開発が期待できる。
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