研究課題/領域番号 |
16K07402
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物分子・生理科学
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研究機関 | 熊本大学 (2019) 奈良先端科学技術大学院大学 (2016-2018) |
研究代表者 |
久保 稔 熊本大学, 大学院先端科学研究部(理), 特任講師 (30342778)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | テンションウッド / 細胞壁 / G層 / 網羅的遺伝子発現解析 / ポプラ / 次世代シーケンシング / バイオマス / 発生・分化 / 細胞・組織 / 遺伝子 / 植物 |
研究成果の概要 |
テンションウッド(引張あて材)は、地面の傾斜や風雨等により倒れた樹幹を重力に逆らって起立させるための特殊な木部組織である。しかし、この形成過程の分子機構の多くは未だ明らかになっていない。そこで本研究では、プラスチックのポット内で育成したポプラ挿し木苗を利用し、効率的に短期間でテンションウッドを形成させる実験系を構築した。この実験系のテンションウッド形成過程において、継時的に網羅的遺伝子発現解析を行った結果、1880個の発現変動遺伝子を検出し、これらを階層クラスタリングすることで、テンションウッド形成過程において特異的な発現上昇を示す遺伝子を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
テンションウッド(引張あて材)は広葉樹が倒れた場合、その姿勢を立て直すために作る特殊な木部組織であり、G層と呼ばれる純度の高いセルロースを作り出し、木部に蓄積する。しかし、それがどうのように作られるかはほとんど明らかになっていない。純度の高いセルロースは糖化効率に優れる事から、テンションウッドの形成機構を明らかにすることで、これを効率的に産生する樹木を開発することが可能となり、バイオマスエネルギー資源の有効的な活用が期待される。
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