研究課題/領域番号 |
16K07448
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
遺伝・染色体動態
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
松尾 拓哉 名古屋大学, 遺伝子実験施設, 講師 (00452201)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 概日時計 / 緑藻 / 光応答 / クラミドモナス |
研究成果の概要 |
研究代表者は、緑藻クラミドモナスを概日時計研究の新しいモデル生物として確立し、研究を進めてきた。その過程で、時計タンパク質ROC15の分解が光で誘導されることを発見した。この現象は幅広い波長の光で誘導されるが、特に赤色光で強く誘導される。興味深いことに、このような波長特性を示す光受容体はクラミドモナスでは知られておらず、未知の光受容・伝達経路の存在が示唆された。本研究では、これに関連する遺伝子を複数同定し、それらがこの経路にどのように関与しているのかを明らかにした。この研究は、緑色植物界の光応答機構の進化の理解につながると期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、概日時計の人為的制御に繋がります。概日時計は微細藻類のエネルギー代謝の主要な部分(デンプンの蓄積など)に関わっていますので、概日時計の制御は微細藻類の持つ能力を最大限に引き出す手段の一つとなり得ます。また、この光シグナル伝達経路は新奇のものですので、新しい光センサータンパク質の発見や、光受容伝達システムの進化の理解に繋がると期待されます。
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