研究課題/領域番号 |
16K07493
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物多様性・分類
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研究機関 | 国立研究開発法人森林研究・整備機構 |
研究代表者 |
菊地 賢 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (10353658)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ミツバツツジ / 交雑帯 / EST-SSR / 分断化選択 / フォッサマグナ地域 / hybrid swarm / SSR / 交雑 / 種分化 / 雑種 / フォッサマグナ |
研究成果の概要 |
ツツジ属ミツバツツジ節は日本で多様化を遂げた植物群である。関東南部に分布するミツバツツジ、キヨスミミツバツツジ、トウゴクミツバツツジは、富士箱根地域で交雑帯を形成している。遺伝解析の結果、純系集団では種に対応した遺伝的要素が検出されたが、交雑帯では連続的な遺伝的組成を示した。一方、雑種個体でも、形態的には純系形質が保たれる傾向が認められた。このことから、ミツバツツジ類交雑帯においては、純系の形質が正の選択を受ける分断化選択が機能して種を維持していると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
植物においては種間交雑が頻繁に生じ、ときに交雑帯を形成する。近年、こうした交雑帯は、雑種種分化や生殖隔離の強化などを通じ、植物の種分化過程において重要な役割を担っていると考えられている。本研究ではミツバツツジ類交雑帯における分断化選択可能性、種の維持機構を明らかとし、学術的意義が大きい。また、フォッサマグナ地域は地域固有種の宝庫であり、この地域における種分化に焦点を当てた本研究は、地域自然誌にも貢献している。
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