研究課題/領域番号 |
16K07517
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生態・環境
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
宮崎 祐子 岡山大学, 環境生命科学研究科, 准教授 (20443583)
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研究分担者 |
丑丸 敦史 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (70399327)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 資源制限 / 窒素 / リン / ツユクサ / 花の性表現決定 / 性決定 / 可塑的な性決定 / RNA-seq / 植物繁殖生態学 / 網羅的遺伝子発現解析 / 雄性両全性同株 |
研究成果の概要 |
植物における個々の花の可塑的な性表現決定機構には個体内資源の関与が示唆されているが、詳細は不明である。本研究では個体内で局所的に発生する資源制限が個花の性決定を説明するかどうかについて検証を行った。 材料には個体内に両性花と雄花を持つツユクサを用い、花序内で最初に咲く両性花(B1)の結実の有無と次に咲く花(B2)の性表現と資源量を調べた。また、雄花と雌花の比較トランスクリプトーム解析を行った。B1結実に伴う花序内の資源の減少は顕著でなく、B2つぼみ内の窒素・リン濃度にはB1の結実の有無による差がなかった。以上から、花序内の資源制限が直接的にB2の性を制御する要因ではないことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
花の雌雄性については、重要作物等を材料にその分子機構の解明が進んできたが、周囲の環境条件に応じて可塑的な性表現の制御を行う植物における性決定機構に関する研究はこれまでになく、本研究で新たな知見が得られた。また、資源量が植物の花の性表現に影響するかどうかを明らかにすることで、都市化がもたらす資源制限が、種子生産を介して植物の遺伝的多様性や生育地の縮小化を引き起こすかどうかを検討する材料を提供することができる。
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