研究課題/領域番号 |
16K07524
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生態・環境
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研究機関 | 高知工科大学 |
研究代表者 |
小林 豊 高知工科大学, 経済・マネジメント学群, 准教授 (70517169)
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研究分担者 |
若野 友一郎 明治大学, 総合数理学部, 専任教授 (10376551)
大槻 久 総合研究大学院大学, 先導科学研究科, 准教授 (50517802)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 文化・遺伝子共進化 / 社会学習 / 個体学習 / 蓄積的文化進化 / 多対一伝承 / 垂直伝達 / 斜行伝達 / 包括適応度理論 / ニッチ構築 / 集団構造 / ESS / 進化 |
研究成果の概要 |
ヒトの技術や知識は、世代を超えて伝承されるだけでなく、その過程において蓄積的に改良されてゆき、ついには個人の創造力を凌駕する高機能な人工物を生み出す。このような現象はヒト以外の動物には見られない。本研究では、学習と資源獲得への時間配分の進化を数理モデルで記述し、その分析を通して、著しい技術・知識の蓄積を可能にするヒト集団に特有の進化的メカニズムの探索を行った。集団構造、ニッチ構築(技術・知識を用いて環境改変を行うこと)、多対一伝承(1個体が多くの個体から学ぶこと)の三つの要素を検討した結果、多対一伝承のみがヒトの高度な技術・知識の蓄積の進化を説明できることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトが地球規模での生態学的成功を収めることが出来たのは、文化的に蓄積された技術・知識のためであると考えられている。従って、なぜヒトだけが、進化の過程でそのような性質を獲得し得たのかという問いは、人類の進化理論において最も重要な問題の一つである。本研究の学術的意義は、ヒトにおける高度な技術・知識の蓄積を実現する学習パターンが進化的に獲得される条件を明らかにするだけでなく、その条件が観察と整合性があることを示すことによって、上記の問題の解決に貢献したことである。
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