研究課題/領域番号 |
16K07541
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用人類学
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研究機関 | 九州産業大学 (2018) 九州大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
大柿 哲朗 九州産業大学, 人間科学部, 教授 (20101470)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 血圧 / 動脈硬化指数 / ネパール / 加齢 / 生活習慣 / 動脈硬化指標 / 動脈硬化 / 中心動脈指数 / 上腕動脈指数 / 生活様式 |
研究成果の概要 |
加齢に伴う血圧上昇が稀なネパールの20歳以上の丘陵地農民(男女計697名)や平地農民(529名)、都市住民(1310名)の血圧や動脈硬化度等を測定し、3地域の値を比較検討した。丘陵地農民では加齢に伴う血圧の上昇が小さかった。しかし大動脈の硬さや末梢抵抗を表す指標および上腕動脈の硬さの指標は、他の2地域と大差が無く、前者は年齢や収縮期血圧とも関係していた。加齢に伴い動脈は硬化することを明らかにするとともに、血圧は動脈硬化以外(拍出血液量、交感神経の緊張)の影響も大きいと考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高血圧は日本人の中で最も患者の多い生活習慣病である。高血圧の要因のひとつに加齢に伴う動脈の硬化が挙げられる。一方、開発途上国や未開発地域では高血圧が稀であったり、加齢による血圧の上昇が認められない場合が多い。ネパールの丘陵地農民においても60歳以上でも血圧は低いままであった。しかし動脈の硬化度と年齢の関係は、平地農民や都市住民と同程度であった。これらは、動脈は加齢に伴い進展するが、動脈硬化が加齢に伴い進展しても、丘陵地農民のように血圧が低い事実は、日常生活における身体活動量、食物繊維やミネラルの摂取量などの生活習慣が高血圧発症に重要な意味を持つことが改めて示唆される。
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