研究課題/領域番号 |
16K07544
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用人類学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
横山 久代 大阪市立大学, 都市健康・スポーツ研究センター, 准教授 (10647829)
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研究分担者 |
岡崎 和伸 大阪市立大学, 都市健康・スポーツ研究センター, 教授 (70447754)
今井 大喜 大阪市立大学, 都市健康・スポーツ研究センター, 講師 (40614483)
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研究期間 (年度) |
2016-10-21 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 鼻腔内インスリン投与 / 中枢神経系 / 脂肪酸化 / 漸増運動負荷 / 過体重 / 脂肪分解 / 中枢インスリン作用 / 臓器間ネットワーク / 運動時エネルギー代謝 / 脂肪酸化率 / 生活習慣病 / インスリン作用 / エネルギー代謝 / 体力医学 |
研究成果の概要 |
鼻腔内インスリン(INS)投与による脳内高INS状態が運動時の脂肪酸化に及ぼす影響について検討した。正常体重(N群、15名)と過体重(O群、8名)の若年健常者に対し、INSもしくは生理食塩水(PL)を鼻腔内に投与した後、漸増運動負荷を実施し、間接的熱量測定を用いて運動中の最大脂肪酸化率(maxFOR)を求めた。血糖と血中INS濃度は鼻腔内投与により変化しなかった。N群でmaxFORはINSでPLに比べ低値であった。O群のmaxFORはN群に比し小さく、鼻腔内投与の影響を受けなかった。 鼻腔内INS投与は、血中INS濃度の上昇を伴わずに運動時の脂肪酸化を抑制したが、この効果は過体重で消失した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は鼻腔内インスリン投与が血中インスリン濃度を上昇させることなく、運動時の脂肪酸化を抑制することを初めて明らかにした。一方、鼻腔内インスリン投与による運動中の脂肪酸化抑制効果が過体重で消失したことから、過体重では脳内インスリン作用が減弱しているものと考えられた。肥満の改善により脳のインスリン感受性が可逆的に向上するかどうかは臨床上重要な課題であり、今後の検討が必要である。
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