研究課題/領域番号 |
16K07550
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
遺伝育種科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
山田 哲也 北海道大学, 農学研究院, 講師 (70374618)
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研究協力者 |
徳光 雄介 北海道大学, 修士学生
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | ダイズ / 種皮 / stay green / クロロフィル / 栽培化 / ファインマッピング / stay-green / アグロバクテリウム / 形質転換 / 変異体 / 集光性タンパク質 / 育種学 / 遺伝学 / 遺伝子 / ゲノム / 生理学 |
研究成果の概要 |
ダイズの種皮のみにクロロフィルを蓄積するstay green形質をもたらす因子Gsc1の責任遺伝子の単離を試みた。種皮緑品種と種皮無色品種の間において,特定の遺伝子に1塩基置換の存在を明らかにした。この遺伝子を過剰発現する形質転換体では,種皮におけるクロロフィルの分解が著しく抑制されることが分かった。また,種皮緑および種皮無色であるダイズ遺伝資源においてこの遺伝子の変異を調べたところ,種皮緑の系統は全て機能型の遺伝子を持つことを明らかにした。さらに,ほぼ全ての野生ダイズにおいても機能型の遺伝子を持つことを明らかにした。これらのことから,種皮緑は野生ダイズ由来の形質であることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではダイズにstay green形質をもたらす主要因の一つを明らかにした。この成果により,青ダイズの主要な要因はほぼ全て明らかになった。青ダイズは通常の黄ダイズに比べクロロフィルを取り巻くタンパク質の分解が抑制されている。そのため,クロロフィル以外のカロテノイド色素も多く蓄積されるため,黄ダイズよりも生理機能性が高くなることが期待できる。また,本研究において得られた成果を活用することでより生理機能性の高い青ダイズを育成する際,DNAマーカーを用いて効率的にクロロフィル含量が高くなる個体を選抜することが可能となる。
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