研究課題/領域番号 |
16K07579
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
作物生産科学
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研究機関 | 龍谷大学 |
研究代表者 |
大門 弘幸 龍谷大学, 農学部, 教授 (50236783)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 根粒形成 / 根系発育 / ラッカセイ / エチレン / 地力窒素 / 水田転換畑 / 還元土壌 / 作物生理生態学 / 根粒形性 / 作物学 / 作付体系 / 環境調和型農林水産 / 土壌学 / 植物生理学 |
研究成果の概要 |
水田転換畑で生育したラッカセイの根系発育と根粒形成が土壌由来の外生エチレンによってどのように制御されるかについての事象を明らかにすることを試みた.品種‘おおまさり’は,過剰水分を被ることにより単位根長あたりの根粒数が著しく増加し,これにはエチレンが関与している可能性が高かった.また,実際に水田転換畑で過剰水分を被ることでラッカセイの生育,収量がどのように変化し,その際の収穫残渣の特性との関係を明らかにすることを試みた.品種‘おおまさり’と‘千葉半立’の生育は,灰色低地土の水田転換畑においても旺盛であり,その収穫残渣の茎葉部は後作コムギの窒素吸収に補完的に機能することが明らかになった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
水田転換畑において生育したラッカセイが,高い根粒密度(単位根長あたり根粒数)を生じる機序を解析し,その現象が莢収量だけでなく,収穫残渣を有機物資材として利用する際に重要な茎葉部の残存窒素分に及ぼす影響を解析したことは,西南暖地の水田転換畑に新規にラッカセイを導入する際の基盤知見として重要である.水田転換畑の過剰水分条件下では,土壌が還元化し,特に有機物を施用した圃場では多様な還元物質が発生する.植物ホルモンとして機能するエチレンもその一つであり,外生エチレンとして作物の生育に影響する可能性が高く,転換畑における他のマメ科作物の生育を解析する上にも重要な知見となると考えている.
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