研究課題/領域番号 |
16K07596
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
園芸科学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
金地 通生 神戸大学, 農学研究科, 准教授 (90211854)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 噴霧養液栽培 / 施設栽培 / 光合成 / 蒸散 / CO2施肥 / 養液栽培 / 水耕栽培 / 噴霧水耕栽培 / レタス / トマト / 根毛 / 園芸学 |
研究成果の概要 |
施設園芸生産における新規養液栽培法として,超微霧化液肥噴霧水耕法を開発,実用化した。霧状液肥(粒滴径分布は10~30マイクロメートル)を支持培地を用いない気中根圏空間に噴霧充満させて栽培する。軽量栽培床の根圏は非常に好気的で,根張りは分枝根がよく発達し,根毛も発生することで養水分の吸収が促進され,葉菜類,イチゴ,トマトなどの成育が旺盛となった。特に夏期施設園芸栽培における根圏冷却効果による夏イチゴの花成促進,噴霧サイクル制御とEC(養液濃度)の適宜調節によるトマト果実の高糖度化などの効果を実証した。様々な園芸作物の付加価値の高い生産を目指した新たな施設栽培技術としての実用普及が期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
野菜等の安定供給を支える施設園芸生産栽培法の進展と高度化において,霧状液肥を根圏に噴霧する国内外的にも新規な節水型の養液栽培技術を葉菜類と果菜類の成長生理学的栽培試験を通じて研究し実用型の開発に寄与した。霧状液肥栽培下での根の成長促進(根毛と分枝根)やトマト果実の高糖度化は学術的にも新規な所見で,養液栽培法の革新的な開発成果である。農業従事者の減少や高齢化が進む中で,施設栽培生産技術の高度化に貢献できる生産効率的な養液栽培システムとしての普及が期待できる。
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