研究課題/領域番号 |
16K07627
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物保護科学
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研究機関 | 秋田県立大学 |
研究代表者 |
藤 晋一 秋田県立大学, 生物資源科学部, 教授 (40315601)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 植物病理学 / ウイルス / 媒介昆虫 / 進化 |
研究成果の概要 |
ゲノム相同組み換えを生じたIYSVが発生する可能性を研究するために分節のゲノムのジェノタイピング法を開発した。本技術を用いて両遺伝子型のウイルス株を同時にキノアに接種し、生じた病斑の遺伝子型を解析した。その結果、 各RNAにおいて両方が検出される、あるいは組換わった病斑が確認された。一方、保毒ネギアザミウマでは、わずかだが両方の遺伝子型を持つ個体、遺伝子型が組換わった個体が確認された。これら保毒成虫で媒介試験を行ったが、組換えウイルスは確認されなかった。以上のことから、組換えウイルスは出現できるが、その安定性は低く、自然界では淘汰されることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年発生が問題視されているウイルスはいずれも難防除害虫が媒介する。したがって、これらウイルス病の侵入・発生とその後の拡散における媒介虫の影響力は大きい。本研究の成果は、今後侵入が危惧されるトスポウイルスが侵入した際の防除対策を考える上で、有意義な知見となる。トスポウイルスの感染拡大は、アザミウマに依存している。したがって、ウイルスの選抜淘汰や変異に媒介虫がどのように関わっているかを明らかにすることは、トスポウイルスの封じ込めの有効手段を開発する上で、有意義な知見得ることとなる。
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