研究課題/領域番号 |
16K07636
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物栄養学・土壌学
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研究機関 | 秋田県立大学 |
研究代表者 |
高橋 正 秋田県立大学, 生物資源科学部, 教授 (80132009)
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研究分担者 |
菅野 均志 東北大学, 農学研究科, 准教授 (30250731)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 褐色森林土 / 黒ボク土 / 非アロフェン質黒ボク土 / アンディック特徴 / 一次鉱物組成 / 火山ガラス / 元素組成 / 噴出源 |
研究成果の概要 |
日本の森林域における黒ボク土の分布とその起源火山については詳細にはわかっていない。この研究では東北地方の褐色森林土地帯における土壌について,黒ボク土の性質に関する物理化学的分析を行い,火山ガラスの元素分析を行いその起源を推定した。その結果,非火山地帯の黒ボク土とその類縁土壌(多くは非アロフェン質黒ボク土あるいは,ばん土質褐色森林土)の生成には広域火山灰がかなり影響していることが明らかとなった。また,地域によっては,かなり古いテフラの再堆積の影響がみられた。この研究のさらなる範囲の拡大によって,日本での黒ボク土生成に関する新たな情報を提供するとともに,土壌図の精密化に寄与すると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
土壌図は地形分類図や表層地質図と並んで国土地理情報の基幹となるものである。「日本土壌分類体系」が2017年に完成し,この分類に基づいて土壌図が書き直されつつある。森林地帯の土壌については,褐色森林土から黒ボク土に変えられるものが多いとみられている。森林では多地点での土壌調査は困難であるので,他の地理情報に基づく効率的な土壌分布推定法の確立が急務である。本研究では森林地帯の黒ボク土の分布と,その起源の火山放出物を明らかにしてきた。この研究がさらに広汎に行われ,テフラ学などの蓄積された成果と組みあわせることによって,効率的に土壌図を改訂できるシステム開発につながると期待される。
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