研究課題/領域番号 |
16K07643
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物栄養学・土壌学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
上田 晃弘 広島大学, 統合生命科学研究科, 准教授 (10578248)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | ナトリウム施肥 / イネ / 植物栄養学 / ナトリウム |
研究成果の概要 |
土壌中にナトリウムが過剰に蓄積されると植物の生育を阻害する。一方で、低濃度のナトリウムであれば生育が促進される植物種も存在する。本研究では塩害に弱いイネを用いてナトリウム施肥の有用性を検証した。大規模な品種選抜を行った結果、低濃度のナトリウム施肥下で多くのイネ品種の生育が阻害されたものの、生育が促進されるイネ品種群も同定された。これらの品種では、ナトリウム施肥効果は特に根部の乾物重の増加が顕著であった。ナトリウム応答性遺伝子群の同定とともに、ナトリウム施肥による生育促進を担う遺伝子座の同定のための素地を築きあげた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ナトリウムは土壌に過剰に蓄積されると塩害を引き起こすため、土壌や潅漑水のナトリウム濃度の管理は農作物生産を低下させないために極めて重要である。本研究では、有害元素としてのイメージが強いナトリウムを低濃度で施用すれば植物の生育促進に有効であることを検証することを目的とした。塩害に弱いイネを用いた品種選抜を行ったところ、低濃度のナトリウムで生育が促進される品種が見つかった。今後、ナトリウム施肥による生育促進機構を明らかにすることで、研究成果がイネの生産性向上につながることが期待される。
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