研究課題/領域番号 |
16K07648
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物栄養学・土壌学
|
研究機関 | 静岡理工科大学 |
研究代表者 |
齋藤 明広 静岡理工科大学, 理工学部, 教授 (50375614)
|
研究分担者 |
鮫島 玲子 静岡大学, 農学部, 准教授 (00377722)
小谷 真也 静岡大学, 農学部, 准教授 (20510621)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | キチン / アセチルグルコサミン / 土壌改良 / キチナーゼ / N,N'-ジアセチルキトビオース / プロテオバクテリア / 病害防除 / ジアセチルキトビオース / ストレプトマイセス / Streptomyces / バチルス / Baillus / Paenibacillus / 抗菌活性 / 細菌 / キチン分解 / 細菌群集構造 / バイオーム / 細菌間相互作用 / 細菌群集構造解析 / 土壌 / 多糖 / 酵素 / 抗生物質 / マイクロバイオーム |
研究成果の概要 |
キチン添加土壌でのキチン非分解細菌の生態的意義を解明するため,キチンを添加して培養した畑土壌から分離した細菌を分離して解析した。得られた細菌株は,キチン分解能の有無にかかわらず,キチン分解物であるN-アセチルグルコサミンかN,N’-ジアセチルキトビオースのいずれかもしくはその両方を資化した。これらのキチン非分解細菌は,キチン分解細菌が分泌するキチン分解酵素によって得られるキチン分解物を利用することが示唆された。キチン非分解細菌株には植物に対して有益な作用をもたらすことが報告されているα-およびγ-プロテオバクテリア綱に含まれる細菌株に近縁のものが含まれていた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
畑土壌へのキチン添加によって植物の病害が低減されることが報告されてきた。その効果は,主にキチン添加によって増加するキチン分解微生物によるものとして説明されている。本研究課題では,キチン添加土壌に存在するキチン非分解細菌に焦点を当て,研究を行った。その結果,キチン非分解細菌は,キチン分解細菌が分泌生産するキチン分解酵素によって得られるキチン分解物を資化して生きていることを想像させる結果が得られた。一方,キチン非分解細菌には,植物に対して生育促進効果をもつことが報告されているものと近縁のものが含まれていた。キチン添加による植物病害低減効果の仕組みに関する新たな側面を示唆する結果が得られた。
|