研究課題/領域番号 |
16K07663
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用微生物学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
金丸 京子 名古屋大学, 生命農学研究科, 講師 (00420365)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 糸状菌 / ミトコンドリア / 環境応答 / 活性酸素種 / 固体培養 / 環境応答システム / histidine kinase / Aspergillus nidulans / mitochondria / Mito Tracker red / 酸化ストレス / 電子伝達系 / 微生物機能 |
研究成果の概要 |
ミトコンドリアが機能を失って膜電位レベルが低下すると、ATP合成量が減少し、通常フィラメント状であるミトコンドリアが断片化、活性酸素種(ROS)が発生してタンパク質やDNAが酸化されるなど、さまざまな変化が細胞にとってダメージとなり、細胞死を引き起こす。本研究では、モデル糸状菌Aspergillus nidulansの環境応答因子HysAが環境変化に応じてミトコンドリア機能を調節することを解析した。ストレス環境下でも生育が低下しないHysA変異株の培養条件を確立し、麹菌Aspergillus oryzaeの固体培養の改善に利用することをめざした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
酵母やヒトなどの高等真核生物を中心に、細胞周期やアポトーシス、細胞内カルシウム濃度の調節など、ミトコンドリアがATP合成以外のさまざま生命現象にも関与することが明らかになっている。糸状菌の生育にもミトコンドリアが不可欠であることは知られているが、酸素を必要としない培養がこれまで重要視されていたため、機能について不明な点が多い。本研究では、環境応答因子であるHysAによるミトコンドリア機能調節を解析し、糸状菌の生育分化におけるミトコンドリアの生理的役割を明らかにした。
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