研究課題
基盤研究(C)
本研究は,酸性条件でも機能していると考えられる好酸性ユスリカヘモグロビンを手本に,耐熱性シトクロムc'であるPHCPのNO結合能を向上することを目的とした。本研究によって,PHCPのNO結合に伴う吸収スペクトル変化を追うことでNO親和性を見積もること,PHCPに変異を導入してそのNO結合能を向上することに成功した。得られたPHCP変異体は今後NOセンサー蛋白質として用途研究に供することが可能である。
本研究は,代表者が専門とする蛋白質科学分野にユスリカの形態分類学を導入した点で,異分野を融合する学術的に独創的な試みであった。本研究の成果として得られた耐熱性を保持しNO結合能が向上した蛋白質(PHCP変異体)は,血管弛緩などの生理作用を示すNOを感度よく測定できるNOセンサー蛋白質として利用できる可能性があり,ひいてはNOをマーカーとして身体ストレスを簡便に検出できる意義がある。
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すべて 雑誌論文 (8件) (うち国際共著 2件、 査読あり 8件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (18件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件) 備考 (1件)
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