研究課題/領域番号 |
16K07708
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物有機化学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
榎本 賢 東北大学, 農学研究科, 准教授 (90546342)
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連携研究者 |
此木 敬一
北川 航
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | クラスター効果 / monensin / イオンチャネル / cluster effect / ionophore / proton channel / 抗菌剤 / 有機合成化学 / 天然物化学 / ポリエーテル |
研究成果の概要 |
生物活性物質の中には、多量化により作用機構が変化することで活性が強化される「作用機構変化型」ともいうべきクラスター効果を示す化合物も存在する。イオノフォア天然物monensin (Mon)は八量化するとプロトンチャネルに作用機構が変化することが計算化学により示唆されている。本研究では,Monを多量体化することでより強力な細胞毒性を示すプロトンチャネルを創製することを最終的な目標とした。論文に記載されているデータを再精査したところ,Mon八量体は,二量体を基本構成単位としてそれが4つ連なったものであることに気づき,実際にこれを合成することに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
薬剤(多剤)耐性菌への対処は人類にとって喫緊の課題となっている。その一方で,新たに開発される(発見される)薬剤の種類は頭打ちの傾向にあり,新たな創薬方法論の開発が期待される。これまでは化学構造の変換による方法がもっぱら実施されていたが,物理的な効果により既存の天然物の活性強度を簡便に強化できれば, 無名の低活性天然物が強力な抗菌剤へと生まれ変わる可能性がある。これにより,薬剤候補化合物数の増加に貢献できるとともに,既存の化学構造改変法と異なる新たな創薬方法論を提示できる。
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