研究課題/領域番号 |
16K07725
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食品科学
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
比良 徹 北海道大学, 農学研究院, 講師 (10396301)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 消化管ホルモン / 食事誘導性肥満 / 消化管内分泌系 / GLP-1 / 栄養素感受性 / 肥満誘導食 |
研究成果の概要 |
耐糖能異常、肥満を誘導する高脂肪高ショ糖食をラットに持続的に摂取させると、食事投与に対する消化管ホルモン(GLP-1)分泌応答が、正常ラットに比べて高まることが見出された。これには、高ショ糖食よりも高脂肪食の寄与が大きいことが示唆された。また、GLP-1の作用を抑制する薬剤の処理により、GLP-1の分泌増進は耐糖能異常の発症に対して防御的に働くことが明らかとなった。また、肥満誘導食の持続摂取による食後GLP-1分泌の増加、すなわち消化管の栄養素感受性の亢進は、成熟ラットよりも若齢ラットの方が速やかに観察されることが明らかとなった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、肥満誘導食のどのような食事成分が栄養素感受性を亢進(あるいは減弱)させるか、その感受性亢進(食後GLP-1分泌応答の増大)の生理的意義が明らかにされた。これらの研究成果は、消化管内分系に関する新たな学術的基盤の構築に大きく貢献すると期待される。 また、栄養素感受性の亢進(食後GLP-1分泌応答の増大)が、耐糖能異常に対して防御的にはたらくことを明らかにしたことは、これを効果的に活性化する食品成分や薬剤の開発を通じて、耐糖能異常の効果的な予防策が提案できると考えられる。
|