研究課題/領域番号 |
16K07742
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食品科学
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研究機関 | 福井県立大学 |
研究代表者 |
高橋 正和 福井県立大学, 生物資源学部, 准教授 (80315837)
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研究分担者 |
片野 肇 福井県立大学, 生物資源学部, 教授 (50264685)
神戸 大朋 京都大学, 生命科学研究科, 准教授 (90303875)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 大豆サポニン / 選択的沈殿法 / ホウ酸ナトリウム / 新規精製法 / 亜鉛トランスポーター / ZIP4発現増強活性 / ZIP4発現促進活性 / 大豆イソフラボン / ソヤサポニン / 簡便精製法 / ZIP4 / ZNT-1 / 腸管細胞 / 健康増進成分 / 亜鉛欠乏改善 / 食品機能 / 大豆 |
研究成果の概要 |
大豆には多様な生理活性サポニンが含まれているが、その多くは微量であるため機能解析が遅れている。本研究では、大豆サポニンを全粒粉末から簡便迅速に単離する手法の開発に取組み、ホウ砂を利用することで、特定のB型サポニンならびに関連のDDMP型サポニンを短時間に効率よく分離することに成功した。最終的には、逆相HPLCを利用することで、大豆全粒粉末 44 g からBb 6.7 mg, Bc 4.5 mg, βg 18 mg, βa 13 mg, γg 1.8 mgの単離に成功し、これらが亜鉛トランスポーターZIP4に対してほぼ同等の発現増強効果を示し、亜鉛取込み増強作用が期待できることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発した精製法は、大豆サポニン分子の糖鎖に存在するcis-diol構造においてホウ酸エステルが可逆的に形成されることにより、水に難溶な大豆サポニンを溶解度によって効率よく濃縮する手法であり、大豆全粒粉末からの迅速簡単な単離を可能とした。この手法は汎用性の高い原理に基づくことから、他の天然化合物にも応用可能であると期待される。このため、これまで希少なために生理機能解析が遅れている天然生理活性化合物の解析や、天然資源の有効活用・付加価値の高い製品の開発に役立つ可能性がある。またこのような手法で新たに見いだされたZIP4増強活性化合物は、亜鉛の潜在的欠乏の予防改善に役立つと期待される。
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