研究課題/領域番号 |
16K07784
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
森林科学
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研究機関 | 北九州市立大学 |
研究代表者 |
原口 昭 北九州市立大学, 国際環境工学部, 教授 (50271630)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 泥炭形成植物 / 共生微生物 / 窒素固定 / 安定同位体比 / 光合成 / ミズゴケ / 共生バクテリア / ユーグレナ / 群落光合成 / シアノバクテリア / 生理生態 / 泥炭 / 物質循環 |
研究成果の概要 |
国内の6産地から得たミズゴケ試料から、無窒素培地を用いて共生微生物を単離し、16SrRNA遺伝子を用いた遺伝子解析を行った結果、Pandoraea、Sphingomonas、Paraburkholderia、 Burkholderia の4属のバクテリアと、Coccomyxa属の藻類が同定された。このほか、Euglena属の共生藻類が目視で確認できた。ミズゴケ植物体の窒素安定同位体比は産地に特徴的な値を示し、低緯度の個体群ではδ15Nが高く、高緯度になるにしたがって低くなる傾向が認められた。共生微生物の直接的な窒素固定に対する寄与は確認できなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ミズゴケ類は北方泥炭地の主要な泥炭形成植物であり、全球の炭素循環において重要な役割を担っているが、一次生産機能に関してはまだ十分に解析されていない。本研究の中で、ミズゴケ類の光合成曲線が顕著な季節変動を示すことがわかり、今後ミズゴケの光合成機能やミズゴケ群集の一次生産を精緻に解析するうえで季節変動が重要な要素であることが示された。共生微生物に関しては、無窒素培地での培養から5属の微生物が単離され、これらは窒素固定にかかわるものと考えられるため、ミズゴケ群集の育成においての活用が期待できる。また、ミズゴケ共生微生物として、Euglena属の種が国産のミズゴケ類については初めて確認された。
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