研究課題/領域番号 |
16K07821
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水圏生産科学
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
加納 光樹 茨城大学, 広域水圏環境科学教育研究センター, 准教授 (00527723)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 塩性湿地 / 大規模クリーク / 魚類群集 / 無脊椎動物群集 / 再生 / 湾岸原風景 / クリーク / 魚類・無脊椎動物群集 |
研究成果の概要 |
東京湾奥部の埋立地に造成した大規模な塩性湿地クリークで、環境変量と魚類・底生無脊椎動物の群集構造の経時的変遷を調べた。クリーク造成後の3年間で、絶滅危惧種や水産有用種を含む魚類27種と底生無脊椎動物35種以上(主に多毛類、カニ類、エビ類)が出現した。造成クリークでの魚類の種数や個体数、種組成といった群集構造と優占種数種の体サイズにおける季節変化は、天然塩性湿地クリークで認められる傾向と似ていた。本研究の結果から、大都市圏の埋立地に造成された大規模クリークが塩性湿地生物群集の回復において重要な役割を果たす可能性があることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
温帯域の塩性湿地に形成されるクリークは絶滅危惧種や水産有用種を含む魚類・無脊椎動物にとって重要な生息基盤であるが、開発等によって劣化・消失が続いており、その保全・再生が急務となっている。本研究は湾岸埋立地に天然クリークと同等の規模を有する大規模クリークを創出することで、塩性湿地の魚類・無脊椎動物群集をある程度回復させられることを示したものであり、わが国の生物多様性保全のほか水産資源の持続的利用にも役立つ知見である。
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