研究課題/領域番号 |
16K07872
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水圏生命科学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
舩原 大輔 三重大学, 生物資源学研究科, 准教授 (00335150)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 二枚貝 / 閉殻筋 / キャッチ筋 / キャッチ収縮 / 平滑筋 / 細いフィラメント / トロポミオシン / トゥイッチン / 等温滴定カロリメトリー / アコヤガイ / トロポニン / カルポニン / 大腸菌発現系 / 筋タンパク質 / 相互作用 |
研究成果の概要 |
二枚貝の閉殻筋などを構成する平滑筋はエネルギーを消費しないで長時間にわたって張力を維持するキャッチ収縮を行う。その分子機構を明らかにすることを目的として、細いフィラメントに関連したタンパク質に着目し、それらの解析を行った。アコヤガイ閉殻筋の細いフィラメント系タンパク質について、等温滴定型カロリメトリーによる相互作用解析を行ったところ、カルポニンとトロポミオシンが結合した。またキャッチ収縮制御タンパク質トゥイッチンとトロポミオシンとの相互作用解析では結合が認められなかった。本研究により、キャッチ収縮機構に細いフィラメント構成分子のいくつかが関与する可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
筋肉は生物にとって最も重要な組織の1つであり共通のメカニズムを有しているが、生物種によって特徴もみられる。その1つが軟体動物平滑筋のキャッチ収縮である。キャッチ筋は長時間にわたってエネルギーをほとんど使わないで張力を発生しつづけることができるが、その分子メカニズムは部分的にしか分かっていない。その全貌を明らかにすることは、生物の多様性の1つを明らかにすることにもなる。また、大きな力を効率よく発揮するメカニズムはバイオミメティクス(生物模倣)にも活用できる可能性もある。
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