研究課題/領域番号 |
16K07996
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
動物生産科学
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研究機関 | 東京農業大学 |
研究代表者 |
岩田 尚孝 東京農業大学, 農学部, 教授 (50385499)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ミトコンドリア / 加齢 / 肥満 / ゲノムの変異 / 細胞外DNA / ゲノム変異 / 凍結 / 卵子 / エピゲネティクス / 顆粒層細胞 |
研究成果の概要 |
卵子のミトコンドリアゲノムやタンパクに母体の状態によってひきおこされる異常とその制御方法について取り組んだ。肥満をモデルにした高脂質環境は卵子の能力低下とヒストンの低アセチル化およびミトコンドリアのタンパクの高アセチル化を引き起こした。ミトコンドリアの機能はSIRT1の活性化によって改善できることが分かった。また加齢によってミトコンドリアのゲノムに変異が起こることも明らかになった。ミトコンドリア障害のモデルとして、凍結によってミトコンドリアの機能や質が低下することを示し、障害を受けたミトコンドリアはSIRT1の活性化によって除去されることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では加齢によって卵子のミトコンドリアのゲノムにどのような異常が蓄積されるのかを明らかにした。また高濃度の脂肪酸存在下ではミトコンドリアのタンパクの高アセチル化が起こり機能が減退することがわかった。凍結などにより物理的に惹起されたミトコンドリア異常の一部はミトコンドリアの品質管理機構をSIRT1の活性化によって活性化させることで、改善できることが分かった。母体の加齢や胚操作に起因するミトコンドリア障害に対する簡便な対抗手段として、本研究の知見は応用が可能である。
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