卵子のミトコンドリアゲノムやタンパクに母体の状態によってひきおこされる異常とその制御方法について取り組んだ。肥満をモデルにした高脂質環境は卵子の能力低下とヒストンの低アセチル化およびミトコンドリアのタンパクの高アセチル化を引き起こした。ミトコンドリアの機能はSIRT1の活性化によって改善できることが分かった。また加齢によってミトコンドリアのゲノムに変異が起こることも明らかになった。ミトコンドリア障害のモデルとして、凍結によってミトコンドリアの機能や質が低下することを示し、障害を受けたミトコンドリアはSIRT1の活性化によって除去されることを示した。
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