研究課題/領域番号 |
16K08020
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
獣医学
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
森田 剛仁 鳥取大学, 農学部, 教授 (70273901)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | epilepsy / てんかん / 神経新生 / イヌ / ラット / 梨状葉 |
研究成果の概要 |
てんかん発作は海馬に神経新生や異常なシナプス再構築を誘発するとされているが、海馬以外の領域における神経新生に関する知見は乏しい。梨状葉皮質は近年ヒトのてんかん患者の新たな発作焦点として注目されているが、発作焦点の形成機序は不明である。本研究では、ピロカルピン投与誘発てんかんモデルラットの梨状葉皮質の形態学的変化について検討した。発作が確認された梨状葉皮質に、神経細胞壊死や多数のダブルコルチン陽性細胞が認められた。また、同部位にPSD-95の陽性像およびシナプトフィジン陽性像が認められた。以上より、発作誘発後、梨状葉に神経新生およびシナプスの再構築が生じ、新たな発作焦点となる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
梨状葉皮質はヒトのてんかん患者において新たな発作焦点として注目されている領域であり、その発作焦点の形成機序を解明することは、新たな発作焦点の形成抑制、さらに二次的なてんかん発作に対する治療に貢献できると考えられる。本研究ではピロカルピン投与によるてんかんモデルラットの発作後の梨状葉皮質に神経細胞壊死に引き続き、神経新生およびシナプスの再構築が生じる可能性を見出した。今後は、これらの組織改築にどのような分子が関わっているか明らかにすることが重要である。
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