研究課題/領域番号 |
16K08038
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
獣医学
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
岩丸 祥史 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 動物衛生研究部門, ユニット長 (20355142)
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研究協力者 |
中西 淳
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | プリオン / 異常プリオン蛋白質 / 培養細胞 / EMARS / 近接標識 / 細胞膜 / FITC / GT1-7細胞 / 蛋白質 / 標識 / 感染細胞 / 異常型プリオン蛋白質 / 細胞表面 / 正常プリオン蛋白質 / EMARS 反応 / 共局在 / 細胞 / 脂質ラフト / プリオン病 / プリオン持続感染細胞 / 神経細胞 |
研究成果の概要 |
プリオン病では、正常プリオン蛋白質(PrPC)が異常プリオン蛋白質(PrPSc)に構造変換される。本研究ではPrPSc特異免疫細胞化学とEMARS法によるFITC標識を用い、細胞膜上でPrPSc と共局在する分子群の探索を行った。プリオン蛋白質アミノ末端を認識する抗体は、プリオン感染細胞表面上の繊維状PrPScと、生理的条件下で反応した。この免疫細胞化学法とEMARS法を組み合わせ、生細胞上のプリオン蛋白質に共局在する分子群のFITC標識に成功した。免疫沈降法でFITC標識分子群を濃縮後、感染/非感染細胞間で比較したところ、感染細胞にのみ選択的にFITC標識された分子群が検出された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生理的条件下で、プリオン感染細胞膜上の異常プリオン蛋白質を効率的に標識可能となった。この免疫細胞化学法とEMARS法を組み合わせ、生細胞上の異常プリオン蛋白質に近接する分子群を特異的に標識可能であること示した。異常プリオン蛋白質と共局在する分子群を同定し、治療標的とすることで、未だ有効な治療法のないプリオン病に対する予防、治療法の開発につながる可能性がある。
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