研究課題/領域番号 |
16K08040
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
獣医学
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研究機関 | 国立医薬品食品衛生研究所 |
研究代表者 |
朝倉 宏 国立医薬品食品衛生研究所, 食品衛生管理部, 部長 (40370936)
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研究分担者 |
中村 寛海 地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所, 微生物部, 主任研究員 (00332445)
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研究協力者 |
村上 覚史
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2016年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | カンピロバクタ― / 野鳥 / ゲノム・形質変動 / カンピロバクター / ゲノム変動 / 生体感染 / 野鳥由来 / 鶏腸管定着性 / 宿主適応 / 病原性 / ゲノム |
研究成果の概要 |
本研究では野鳥が保有するCampylonbacter jejuni株の一部が鶏腸管内への定着過程でゲノム変動を生じ、鶏腸管への定着を成立させ得る事象を基に、これらの形質変動関連遺伝子群の機能性についてin silicoパスウェイ予測を行った。ヒト食中毒事例由来株についても同様の検討を、特に糖鎖合成・輸送関連遺伝子群について着目し、検討を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
野鳥がカンピロバクターを高率に保菌することは以前より認知されていたが、本研究の遂行を通じ、一部の株は鶏腸管定着を果たした上で、ヒト健康被害を招き得ることがゲノムの揺らぎを通じて確認された。関連遺伝子群の探知ならびに機能性探索は、今後の本菌感染に係る予防疫学の充実を図る上で重要な事項となるものと思われる。また、ヒト感染を通じた当該菌のゲノム・形質変動は、未だ明確に定義がなされていない、ヒトにおける病態発現機構を探知するにあたっても重要な知見となるものと考えられ、同菌の病原性亢進に資すると思われる候補遺伝子の抽出は、本菌感染危害の早期探知に向けた標的分子としての活用も期待される。
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