研究課題/領域番号 |
16K08042
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
獣医学
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研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
加来 義浩 国立感染症研究所, 獣医科学部, 主任研究官 (70392321)
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研究分担者 |
浅井 知浩 静岡県立大学, 薬学部, 教授 (00381731)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | scFv / 狂犬病 / ナノ粒子 / DDS / 経鼻接種 / 治療 / 狂犬病ウイルス / intrabody / ピンポイントDDS / 小型抗体 |
研究成果の概要 |
狂犬病ウイルス(rabies virus; RABV)の増殖阻害効果を示す人工小型抗体(single chain variable fragment; scFv)(scFv-P19)を発現する遺伝子を、効率的に神経組織へ送達することを目的として、新規ナノ粒子を開発した。scFv-P19のエピトープマッピングを行い、RABV-P蛋白質のN末端に近い6アミノ酸残基の幅に絞り込むことができた。また発現効率の低いscFvによるRABV増殖阻害効果を測定するために、scFv/GFP共発現ベクターを導入した細胞をflowcytometryに供し、scFv/GFP発現細胞のみを選別する方法を構築した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、ナノ粒子を用いて抗RABV人工小型抗体遺伝子を神経組織へ効率的に送達するための技術基盤が整備された。また、RABVの増殖阻害効果を示す人工小型抗体のエピトープが特定されたことや、発現効率の低い小型抗体のRABV増殖阻害効果の測定系が構築されたことにより、小型抗体を利用した狂犬病の治療法開発に向けた展望が開けた。 ナノ粒子による遺伝子の神経組織への送達は、アルツハイマー病、パーキンソン病といった難治性神経疾患についても、応用が期待される。
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