研究課題/領域番号 |
16K08049
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
獣医学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
神志那 弘明 岐阜大学, 応用生物科学部, 准教授 (50506847)
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研究分担者 |
保住 功 岐阜薬科大学, 薬学部, 教授 (20242430)
柴田 敏之 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50226172)
位田 雅俊 岐阜薬科大学, 薬学部, 准教授 (70512424)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 変性性脊髄症 / 神経変性 / 小胞体ストレス / SOD1 / ミスフォールド / ALS / 犬 / ミクログリア |
研究成果の概要 |
変性性脊髄症(DM)の疾患特異的iPS細胞を樹立し、症例の遺伝的背景を持ち合わせたDMのin vitroモデルの構築を行なった。初期化因子の導入法について、複数の導入方法および異なるベクターの比較検討を行ったが、安定したiPS細胞の樹立には至らなかった。代わりにDMのin vitroモデルとして犬変異型SOD遺伝子導入細胞を用いたモデル構築に成功し、E40Kによって小胞体ストレスが誘導され、それに対する応答としてBiP陽性ミクログリアの増加およびアストロサイトのBiP発現が引き起こされていることを明らかにした。脊髄における小胞体ストレス誘導性炎症がDMの病態に関与していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
変性性脊髄症(DM)は犬に発生する神経疾患であり、人のALS同様に筋肉が徐々に弱って行く疾患である。現時点で治療法はなく、また正確な病態も解明されていない。本研究では、症例の遺伝的背景を持ち合わせたDMの疾患特異的iPS細胞を樹立し、DMの病態解明を進展させることを目的とした。初期化因子の導入方法および異なるベクターの比較検討を行ったが、安定したiPS細胞の樹立には至らなかった。代わりにDMのin vitroモデルとして犬変異型SOD遺伝子導入細胞を用いたモデル構築に成功した。このモデルを用いて実験を行ったところ、脊髄における小胞体ストレス誘導性炎症がDMの病態に関与していることが示唆された。
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