研究課題/領域番号 |
16K08064
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
獣医学
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研究機関 | 麻布大学 |
研究代表者 |
恩田 賢 麻布大学, 獣医学部, 教授 (70308302)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | PTHrP / 牛 / 泌乳 / カルシウム / 副甲状腺ホルモン関連タンパク質 / 乳腺 / 胎盤 / ウシ / ミネラル / 乳腺組織 / ICP-MS / 分娩性低カルシウム血症 |
研究成果の概要 |
牛の乳腺と胎盤における副甲状腺ホルモン関連タンパク質(PTHrP)と5-ハイドロキシトリプタミン(5-HT, 別名セロトニン)の発現調節とミネラル輸送について検討した。牛乳腺由来の培養細胞であるbMEC細胞が、5-HTの輸送体であるSERTを発現し細胞内に5-HTを取り込むことが明らかとなった。また、BMGE+H細胞は、培地中のカルシウム濃度を何らかの方法で感知し、濃度依存性にPTHrP分泌量を増加させることが分かった。胎盤においては母体側の胎盤由来PTHrPが、胎子のミネラル栄養に影響を与えている可能性が示唆された。また、乳熱の発症に対するPTHrPの直接的な関与は明らかでなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
哺乳類が生きていくためには胎生期においては胎盤から、新生子期においては乳腺から栄養を供給される必要がある。実験動物においても明らかにされていない泌乳のメカニズム、特にミネラルトランスポートに関して、泌乳量の増加を目的に遺伝的改良が行われてきた乳牛において知見が得られたことは、今後の高齢化社会においても重要なカルシウム供給源である牛乳生産に応用することが期待できる。また乳熱の病態に対する微量ミネラルの関与が明らかになれば、疾病予防や治療にも応用することが可能かもしれない。
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