研究課題
基盤研究(C)
本研究では、ツキノワグマにおける冬眠中の血液分泌型マイクロRNAの発現変化を明らかにすることを目的とした。Small-RNAシーケンスによる解析を実施した結果、冬眠中に61種で発現が増加、18種で減少することが確認された。これらのマイクロRNAの中には、エネルギー代謝経路に関連する因子が認められたことから、冬眠中における代謝制御に関わる臓器間コミュニケーションツールとして機能している可能性が示唆された。
本研究では、クマの冬眠中に発現量が増減する血中分泌型マイクロRNAを世界で初めて特定することができた。これらの因子は、脂肪を唯一のエネルギー源として代謝異常を伴わずに長期の生命活動を維持できる仕組みに深く関与するものであると考えられるだけでなく、筋萎縮・骨萎縮の抑制にも関わっている可能性がる。今後研究をより発展させることによって、ヒトや伴侶動物・家畜における代謝性疾患等の予防・治療法の開発にも大きく寄与することが期待できる。
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すべて 雑誌論文 (9件) (うち国際共著 2件、 査読あり 9件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (10件) (うち国際学会 6件)
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