研究課題/領域番号 |
16K08098
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
昆虫科学
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研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
伊藤 雅信 京都工芸繊維大学, 応用生物学系, 教授 (60221082)
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研究分担者 |
加藤 容子 京都工芸繊維大学, 応用生物学系, 助教 (10534373)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | トランスポゾン / 転移因子 / ショウジョウバエ / 水平伝播 / PーMシステム / Pエレメント / P因子 / piRNA / トランソポゾン / P-Mシステム / 遺伝子導入ベクター / オナジショウジョウバエ / P-element / 遺伝子導入 / ゲノム / 進化 / 昆虫 |
研究成果の概要 |
トランスポゾンの長期的運命の解明のため、ショウジョウバエのP因子をモデル系として集団内挙動と転移調節について調査した。その結果、P因子は水平伝播の直後から構造崩壊しつつ集団へ速やかに拡散すること、および転移制御には卵の細胞質に蓄積するある種のpiRNA量が重要であり、この生産にはオス親ゲノム由来のP因子が大きく関与すること、などを明らかにした。 トランスポゾン利用技術の基盤形成のため、キイロショウジョウバエの野外集団中で他のP因子よりも顕著にコピー数が多いKP因子の構造に着目し、新規ベクターを構築した。KP因子3‘側の内部欠失周辺構造が転移後の修復率を向上させる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在トランスポゾンと宿主の進化的競争が展開中であるショウジョウバエのP因子に注目し、侵入の初期動態を解析した。トランスポゾン侵入後の構造変化(崩壊)の様態、および不活性化に関与するトランスポゾン-宿主間相互作用の分子実体の解明が進んだ。 複数の新規遺伝子導入ベクターを構築した。既存のP因子ベクターに比べて高い導入率を示す構造的条件がほぼ明らかになった。医薬品開発や有用物質などの生産を目的とした遺伝子導入操作における大幅なコスト削減と作業時間の短縮を通じて、昆虫機能利用技術の進展にも寄与することが期待される。
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