研究課題/領域番号 |
16K08141
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用分子細胞生物学
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研究機関 | 基礎生物学研究所 (2017-2019) 名古屋大学 (2016) |
研究代表者 |
栂根 美佳 基礎生物学研究所, 共生システム研究部門, 特別協力研究員 (90625592)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 細胞周期 / イネ / 核内倍加 / 発生・分化 / 発現制御 |
研究成果の概要 |
多くの被子植物とは異なり、イネの葉や根には倍加細胞(染色体が倍数化した細胞)を生じない。これは「核内倍加」とよばれる特殊な細胞周期の抑制によるものである。細胞周期を制御するCYCA2タンパクの変異はイネで倍加細胞を誘導する。イネと核内倍加を行う植物ではCYCA2の制御機構が異なり、またイネの倍加は複数の因子で抑制されていると考えられる。イネにおける倍加は細胞分化とも関わりがあり、組織特異的に強く抑制されていることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
核内倍加をする植物を用いた倍加の程度に影響する因子の研究報告は多くあるが、核内倍加を起こさないイネを材料として倍加の有無の決定に着目した研究はこれまでにない。本研究により、細胞分化と核内倍加の関連性が示唆されたことからも、今後はクロマチン構造に関わる制御機構の解明が鍵となることを示すことができた。イネが核内倍加を起こさない要因を明らかにすることができれば、倍加制御の仕組みだけではなく、倍加を起こす(起こさない)戦略を選んだ植物における倍加の役割を明らかにできる。
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