研究課題/領域番号 |
16K08175
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
菅原 章公 東北大学, 薬学研究科, 助教 (50581683)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 全合成 / 天然物 / ルミナミシン / 抗嫌気性菌活性 / 10員環ラクトン / シスデカリン / クロストリジウム感染症 / 三置換オレフィン / 嫌気性菌 / マクロライド / 酸素架橋シスデカリン / 偽膜性大腸炎 / エノールエーテル / ネオペンチル / クロストリジウム |
研究成果の概要 |
ルミナミシンは抗嫌気性菌活性を有する天然物であり、クロストリジウム感染症等の治療薬のリード化合物として期待できる。研究代表者は、その創薬展開を指向し、ルミナミシンの合成経路の確立を目指した。特に、本研究期間内では三置換オレフィンを含む10員環ラクトンの構築を検討した。 必要な官能基を有したヨウ素体をリチオ化することによって酸素架橋シスデカリンのアルデヒド体に対して、求核付加させ、所望の化合物を得た。セコ酸へと変換後、分子内椎名ラクトン化の条件に伏し所望の10員環ラクトン体を得た。今後、得られた化合物からオレフィン化等を経た後、これまでに確立した合成方法を駆使してルミナミシンの全合成を目指す。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ルミナミシンは、(1)14員環ラクトン内の無水マレイン酸と共役したエノールエーテル、(2)6-6-6三環性酸素結束シスデカリン骨格、(3)これら二つのユニットを結ぶ三置換オレフィン含有10員環ラクトンを有する非常にユニークな構造である。また、ルミナミシンの全合成は未だに報告されていない。従って、本全合成が達成された際には学術的なインパクトが期待できる。本成果は、10員環ラクトン形成の方法論を確立することで、全合成達成のための重要な道筋を与えた。 さらに本研究は、有機合成化学の面だけでなく、抗菌活性に着目した研究を行うことからも抗嫌気性菌活性を有する化合物の創薬研究として社会的意義が大きい。
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