研究課題/領域番号 |
16K08214
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物理系薬学
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研究機関 | 徳島文理大学 |
研究代表者 |
山口 健太郎 徳島文理大学, 薬学部, 教授 (50159208)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | X線解析 / 質量分析 / 共結晶 / レーザー脱離イオン化 / MALDI / 分子構造解析 / 微量分析 / 結晶スポンジ / 環状炭化水素 / 大環状化合物 / 単結晶X線構造解析 / 直鎖状共役ene化合物 / 構造解析 |
研究成果の概要 |
本研究では結晶性を有する細孔性錯体である結晶スポンジを用いて、その細孔内へ低分子有機化合物の取り込みを行い、レーザー脱離イオン化を試みた。単結晶X線構造解析の結果から、分析種の立体構造、分析種と骨格との相互作用、そして単結晶内ゲスト量を求めることができた。単一の結晶から単結晶X線構造解析法と質量分析法という二つの分析手法の単なる組み合わせではなく、互いの分析情報から分子構造解析を可能にできる超高感度微量分析手法の創出が達成された。ゲスト包接結晶の単結晶X線構造解析においてdisorder等で解析が困難な場合、質量分析から構造情報を補うことができる。同時に未知化合物の構造解析の可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
CS-LDI-MS法は単一結晶へ単結晶X線構造解析と質量分析という異なる二種類の分析法を同時に適用できることがわかった.これは単結晶X線構造解析のみからは得られない情報であり,未知化合物の解析に役立つ.さらに,フラグメンテーションの分子構造情報は,X線構造解析において分子パーツをモデルとして当てはめることができるものと考えられる.本手法は,このような未知分子の単一結晶の構造解析法として,天然抽出物や微小量試料の解析へ適用できることが期待される. 本研究は分析化学領域における新手法を提供するもで今後広範囲な展開が期待される。さらにイオン化機構解明への道筋を示し、質量分析学への貢献も予想される。
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