研究課題/領域番号 |
16K08229
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 豊橋技術科学大学 |
研究代表者 |
浴 俊彦 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (40192512)
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研究協力者 |
広瀬 侑
小林 大士
村上 匠蔵
木村 康誠
白木 隼
杉野 美里
飯田 誠也
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 線虫 / ダイサー関連ヘリカーゼ / タンパク質間相互作用 / 抗線虫薬 / 核酸依存性ATPase / RNA干渉 / 創薬 |
研究成果の概要 |
本研究では、線虫の繁殖に必須なダイサー関連ヘリカーゼ DRH-3とパラログDRH-1の生化学的解析のため、両DRHタンパク質の調製法を確立するとともに、アッセイ系を構築し、DRH-3の二本鎖RNA依存性ATPase活性を検出した。また、同系を用いたDRH-3活性阻害剤の探索を試みた。さらに、DRH-3とその結合タンパク質E1との相互作用解析のため、GSTタグ融合変異型E1(14種)等を調製した。これらとタグ融合DRH-3とのプルダウンアッセイの結果、E1のTudorドメインから予想されるメチル基結合性は本相互作用には関わらず、E1との結合にDRH-3のN末領域が関与する可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果として、線虫の繁殖に必須なDRH-3が二本鎖RNA依存性ATPase活性を持つことを明らかにした。未だ生化学的解析のなされていないDRH-1の精製法を確立したことや、DRH-3とE1との相互作用解析からTudorドメインやDRH-3のN末領域に関して新規な知見が得られたことは、線虫DRHの機能を分子レベルで解明するための重要な手がかりとなり、RNA干渉研究における学術的意義がある。本研究を基にDRH-3のATPase活性阻害剤を探索することで、神経系を標的とする既存薬とは作用機序の異なる新規抗線虫薬を開発できる可能性があり、今後、社会的意義のある成果に結びつくことが期待される。
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