研究課題/領域番号 |
16K08252
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 名城大学 |
研究代表者 |
村田 富保 名城大学, 薬学部, 准教授 (80285189)
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研究協力者 |
河野 晋
疋田 清美
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | レギュカルチン / 癌 / アミロイドβ / アルツハイマー病 / 脂肪分化 / 肥満症 / 骨代謝 / ストレス応答 / 肥満 / 骨粗鬆症 |
研究成果の概要 |
本研究では,大腸癌,肝臓癌,肺癌、乳癌、膵臓癌を発症している患者において,腫瘍組織におけるレギュカルチン(regucalcin: RGN)の発現量が高い患者ほど生存率が高くなることを見出し,RGNが細胞増殖関連遺伝子の発現を調節することで癌細胞の増殖を抑制することを見出した。また,アルツハイマー病の発症には脳内のアミロイドβの余剰蓄積が関与しており,アミロイドβの神経毒性に対してRGNが保護効果を示すことを見出した。さらに,RGNが脂肪分化を促進することを見出し,RGNの発現上昇が肥満症の発症につながることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
RGNによる癌細胞増殖抑制機構を解明することができれば,RGNを標的とした新しい癌の治療方法を提言できる。また,RGNがアルツハイマー病の発症を抑制することが証明できれば,RGNが神経変性疾患に対する防御因子として機能しているという新しい概念を提言できる。さらに,RGNによる脂肪分化の異常亢進が肥満症の発症や進行につながることが証明できれば,肥満症を抑制できる新しい概念を提言できる。以上のことから,RGNと病態成因との関連性が証明できれば,本研究は,癌,アルツハイマー病,肥満症の分子病態メカニズムを理解するうえで学術的意義が高く,新規治療法を確立するうえで社会的意義も高いと考えられる。
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