研究課題/領域番号 |
16K08285
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
薬理系薬学
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研究機関 | 名古屋市立大学 (2017-2018) 京都薬科大学 (2016) |
研究代表者 |
大矢 進 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (70275147)
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研究分担者 |
鬼頭 宏彰 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 助教 (40749181)
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研究協力者 |
村木 克彦
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | イオンチャネル / 慢性炎症 / カリウムチャネル / エピジェネティクス / pre-mRNAスプライシング / 炎症性腸疾患 / T細胞 / サイトカイン / Tリンパ球 / マクロファージ / 薬理学 |
研究成果の概要 |
2種類のK+チャネル(K2P5.1とKCa3.1)が炎症性腸疾患(IBD)の病態に関与している。本研究により、①pre-mRNAスプライシング阻害薬が、活性化T細胞におけるK2P5.1の発現過程に異常をきたし、K2P5.1活性を消失させること、②クラスI ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)阻害薬により、CD4陽性T細胞におけるKCa3.1発現・活性が抑制されること、③KCa3.1活性化薬が、Smadシグナルを抑制することで制御性T細胞のIL-10発現・産生を抑制することを見出した。IBD病態におけるK+チャネルの役割に関する理解が深まった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の学術的な意義は、①自己免疫疾患、アトピー性疾患、癌等の多様な疾患に共通する基盤病態である慢性炎症における創薬標的分子としてのイオンチャネル(特に、K+チャネル)の潜在性を明らかにした点である。T細胞に機能発現するK+チャネルのヒストン脱アセチル化酵素阻害薬やpre-mRNAスプライシング阻害薬による発現制御メカニズムとK+チャネルによる抗炎症性サイトカインIL-10の発現・産生メカニズムを解明した。本研究成果により、K+チャネル及びその発現調節分子を標的とした自己免疫疾患、アトピー性疾患、癌等の慢性炎症疾患における創薬の新領域の開拓に繋がれば、社会的な意義がある。
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