研究課題/領域番号 |
16K08306
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
天然資源系薬学
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
小野 政輝 東海大学, 農学部, 教授 (60177269)
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研究分担者 |
安田 伸 東海大学, 農学部, 教授 (10512923)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 樹脂配糖体 / サツマイモ / ハマヒルガオ / ハリアサガオ / ブラジルヤラッパ / ルコウアサガオ / マメアサガオ / コヒルガオ / ヒルガオ科 / ヒルガオ科植物 / ブラジルヤラッパ根 / 癌細胞増殖抑制活性 / コンボルブリン / ヤラピン / 薬学 / 糖鎖 / 脂質 / 分析科学 / 生理活性 |
研究成果の概要 |
樹脂配糖体は、糖部が部分的にアシル化されたオキシ脂肪酸のオリゴ配糖体で、ヒルガオ科植物に特徴的に含有される。本科植物の、サツマイモ、ハマヒルガオ、ハリアサガオ、ブラジルヤラッパ、ルコウアサガオ、マメアサガオおよびコヒルガオの7種を材料に、樹脂配糖体の研究を行った。その結果、36種の樹脂配糖体を得た。これらのうち、15種の新規樹脂配糖体を含む22種の構造を各種機器分析データならびに化学反応を用いて決定した。また、構造決定した化合物のうち、1種に抗単純ヘルペス1型活性、3種に白血病細胞株(HL-60)に対する細胞傷害活性を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
樹脂配糖体の研究の歴史は長いが、樹脂配糖体は複雑な混合物として存在することから、それらの単離は非常に困難で、さらに、高分子量の複雑な構造を有することから、構造解明された例は少ない。本研究では、新タイプの樹脂配糖体を含む、様々な樹脂配糖体の構造解明に成功したが、本研究で用いた手法は、今後の樹脂配糖体研究のモデルとなるものである。また、樹脂配糖体は、構造がユニークであることから、様々な生物活性を有する可能性がある。今後、本研究で確立した手法を用いて樹脂配糖体に関する研究が進展し、樹脂配糖体を先導化合物とする新たな医薬品創出に繋がることが期待される。
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