研究課題/領域番号 |
16K08312
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
天然資源系薬学
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研究機関 | 京都薬科大学 |
研究代表者 |
松田 久司 京都薬科大学, 薬学部, 教授 (40288593)
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研究分担者 |
中村 誠宏 京都薬科大学, 薬学部, 准教授 (20411035)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 終末糖化産物 / PC12細胞 / 神経突起 / アルドース還元酵素 / 指甲花 / オトメアゼナ / キンモクセイ / アマチャ / Lawsonia inermis / カフェ酸誘導体 / 神経突起伸長促進 / 構造活性相関 / エレノール酸誘導体 / イソクマリン誘導体 / PC-12細胞 / Bacopa monniera / フラボノイド / フェニルエタノイド / 糖尿病合併症治療薬 / 天然薬物 / 神経変性 / 血管内皮障害 |
研究成果の概要 |
本研究では,天然薬物を探索資源として終末糖化産物 (AGEs) 生成抑制作用および培養細胞を用いたAGEs誘発細胞障害に対する抑制作用を調べた。その結果,指甲花の花部エキスに糖化アルブミンによるPC12細胞の突起伸長減少に対する抑制作用が認められ,(±)-eriodictyolなどのフラボノイドに有効性を認めた。また,キンモクセイの花部エキスにAGEs生成抑制作用が認められ,活性成分を明らかにした。さらに,オトメアゼナ全草に含まれるplantainoside Bなどやアマチャに含まれるthunberginol A, B, FなどにAGEs生成抑制やアルドース還元酵素阻害作用を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖尿病治療には血糖降下薬など優れた医薬品が開発されているが,合併症の治療薬としてはアルドース還元酵素阻害剤のみしか開発に成功していない。私たちははこれまでに糖尿病に有効と伝承されてきた天然薬物を素材として探索を行ってきた結果,多様な終末糖化産物(AGEs)の生成抑制物質を明らかにしてきた。本研究においては,AGEs生成抑制物質のみならずAGEsによる神経細胞や血管内皮に対する機能障害を抑制する物質を見出し,糖尿病合併症における神経変性や血管内皮障害に有効な物質を探索し,新しい医薬シーズの探索を目指すことに意義がある。
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