研究課題/領域番号 |
16K08315
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
天然資源系薬学
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
窪田 香織 福岡大学, 薬学部, 助教 (60380557)
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連携研究者 |
桂林 秀太郎
岩崎 克典
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 漢方薬 / オータプス培養 / βアミロイド / Sema3A / オータプス培養標本 / 神経変性 / 漢方 / 神経栄養因子 |
研究成果の概要 |
抑肝散には神経栄養因子様作用があり、神経保護や神経突起(軸索)伸展・神経新生作用を持つ可能性が示唆されていたが、変性神経に対する保護・機能改善効果の詳細は未だ不明であった。そこで当研究では、ニューロン・アストロサイト共培養系オータプス培養標本を用いてAβ処置による神経変性モデル、Sema3A処置による軸索特異的変性モデルなどの新規神経変性モデルを構築した。次にこの神経変性モデルを用いて神経変性や軸索伸展に対する抑肝散の効果を確認した。抑肝散には軸索変性に対して改善作用があることが示唆された。さらにこの効果には神経栄養因子BDNF, NGFのほか軸索伸張阻害因子Sema3Aの関与も示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
漢方薬「抑肝散」は、認知症の諸症状を改善し、神経保護や神経突起(軸索)伸展・神経新生作用を持つ可能性が示唆されたが、詳細は不明であった。そこで当研究では、脳内細胞構成を反映した新規神経変性モデルを用いて、神経変性や軸索伸展に対する抑肝散の『神経栄養因子様作用』を検証し、抑肝散を認知症治療薬として確立させることを目的に研究を遂行した。我々の研究で抑肝散以外にも、同様の『神経栄養因子様作用』をもつ漢方薬が明らかとなっている。今回構築した新規神経変性モデルを用いて認知症をはじめとする神経変性疾患に対する新規予防・治療法の探索が可能となった。
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