研究課題/領域番号 |
16K08348
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境・衛生系薬学
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研究機関 | 帝京平成大学 |
研究代表者 |
小川 裕子 帝京平成大学, 薬学部, 准教授 (30267330)
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研究協力者 |
矢ノ下 良平
辻本 雅文
後藤 芳邦
池本 守
秋元 義弘
三浦 ゆり
粂田 奈宝子
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研究期間 (年度) |
2016-10-21 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | exosome / 唾液 / LPS / マクロファージ / DPP IV / 粘膜免疫 / IgA |
研究成果の概要 |
免疫関連タンパク質のDPP IV、IgA、唾液タンパク質のムチン5B、口腔内細菌由来のLPSは、ヒト唾液由来エキソソーム表面に緩く相互作用している。これら表面分子のうちムチン5Bは消化酵素で分解され、IgAおよびLPSの大部分はゲルろ過クロマトグラフィーによりエキソソーム表面から剥がれるが、一部は強固に結合していた。表面分子を除去したエキソソームはマクロファージからのNO産生を増強させた。本作用には膜貫通タンパク質であるDPP IVがLPSと協調している可能性を見いだした。唾液由来の粘膜免疫エキソソームは口腔内では免疫系の過剰な活性化を抑制し、消化管内では免疫系の活性化に関与する可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により得られた粘膜免疫エキソソームの機能および安定性に関する知見は、将来的には経口投与により抗体(分泌型IgA)の産生を起こす粘膜免疫ワクチンへの応用のための基礎データとなる。 分泌型IgAは現在主流の皮下注射ワクチンでは産生されないが、中和抗体として感染予防に有利であり、米国等ではIgAを産生する経鼻粘膜投与型インフルエンザワクチンが承認されている。粘膜免疫エキソソームに感染や炎症の原因タンパク質などを導入したワクチンが実現すれば、効率的なsIgA産生が可能となるだけでなく、個人ごとに対応したオーダーメイドワクチン開発の可能性がある。
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