研究課題/領域番号 |
16K08350
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境・衛生系薬学
|
研究機関 | 東京薬科大学 |
研究代表者 |
藤原 泰之 東京薬科大学, 薬学部, 教授 (40247482)
|
連携研究者 |
高橋 勉 東京薬科大学, 薬学部, 講師 (00400474)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | ヌクレオリン / 動脈硬化 / 血管内皮細胞 / 重金属 / カドミウム / 増殖因子 / 細胞防御因子 / 鉛 / ヒ素 / 環境毒性学 |
研究成果の概要 |
ヌクレオリンは、血管内皮細胞やがん細胞の細胞表面に高く発現している多機能性のタンパク質であり、それらの細胞の機能調節に影響を及ぼすことが示されている。本研究では、細胞表面のヌクレオリンが血管内皮細胞の増殖促進に寄与していることを明らかにした。また、有害重金属であるカドミウム曝露による各種防御因子の発現にヌクレオリンが関与することも明らかにした。今後、血管内皮細胞のヌクレオリンの機能や役割についてさらに検討をすることでヌクレオリンの関わる増殖シグナル伝達経路やカドミウムによる血管毒性発現機構の解明につながることが期待された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
動脈硬化病変は、虚血性心疾患や脳血管疾患などの主要死因の上位を占める疾患に深く関与している。この病変の発症・進展の分子機構は極めて複雑であり、多くの研究者がその分子機構解明を目指して研究を行っている。本研究において、血管内皮細胞におけるヌクレオリンの新たな機能のいくつかを解明することができたことは、カドミウムなどの有害金属による動脈硬化症などの血管病変発症機構の解明研究に新たな知見を提供するものであると考えられ、将来的には公衆衛生の向上にも貢献できることが期待される。
|