研究課題
基盤研究(C)
本研究では、精神神経疾患治療薬の個別化投与設計システムの開発を目指して、当該薬を服用する患者を対象に臨床研究を実施した。具体的には、抗うつ薬パロキセチンや気分安定薬であるバルプロ酸・カルバマゼピン、様々な抗精神病薬(統合失調症治療薬)の薬物動態並びに薬力学(副作用としての体重増加を含む)を、非線形混合効果モデルの手法を用いて、薬物動態や作用標的部位の遺伝情報や各種生活習慣により予測し、患者背景に基づく投与設計法を提案した。
本研究の対象疾患である、うつ病やてんかん、統合失調症は、発現頻度が極めて高いにも関わらず、その治療の要である薬物療法は、薬物動態(身体の中での薬の動き)並びに治療効果、副作用発現の個人差が大きいことから、さらなる有効な治療戦略の開発が望まれている。本研究により、充分な効果が得られ、かつ、副作用リスクが低い精神神経疾患治療薬の推奨投与量と、当該患者の生活習慣病予防プログラムを、遺伝子型等の患者要因毎に提案できれば、未だ一部の例で しか実用化に至っていない、遺伝情報に基づく精神神経科領域の個別化薬物療法・生活習慣病予防の拡大に繋がると期待する。
すべて 2019 2018 2017 2016
すべて 雑誌論文 (16件) (うち査読あり 13件、 オープンアクセス 7件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (57件) (うち国際学会 4件、 招待講演 16件)
薬学雑誌
巻: 139 号: 1 ページ: 53-60
10.1248/yakushi.18-00163-3
130007541684
Scientific Reports
巻: 8 号: 1 ページ: 17983-17983
10.1038/s41598-018-36297-0
CPT:Pharmacometrics & Systems Pharmacology
巻: - 号: 6 ページ: 384-393
10.1002/psp4.12292
120006937616
International journal of cardiology. Heart & vasculature
巻: 15 ページ: 15-20
10.1016/j.ijcha.2017.03.001
Clinical Neuropsychopharmacology and Therapeutics
巻: 8 号: 0 ページ: 25-37
10.5234/cnpt.8.25
130006250795
J Diabetes Complications.
巻: 31 号: 2 ページ: 483-488
10.1016/j.jdiacomp.2016.06.007
Journal of Pharmaceutical Health Care and Sciences
巻: 3 号: 1 ページ: 6-6
10.1186/s40780-017-0075-x
医薬品相互作用研究
巻: 41 ページ: 1-10
Nutr Diabetes.
巻: 6 号: 5 ページ: e210-e210
10.1038/nutd.2016.17
J Diabetes Res.
巻: - ページ: 4626382-4626382
10.1155/2016/4626382
Biological & Pharmaceutical Bulletin
巻: 39 号: 9 ページ: 1468-1474
10.1248/bpb.b16-00248
130005262324
PLoS One.
巻: 11 号: 11 ページ: e0166240-e0166240
10.1371/journal.pone.0166240
Am J Physiol Heart Circ Physiol.
巻: 311 号: 6 ページ: H1409-H1415
10.1152/ajpheart.00473.2016
Clinical Neuropsychopharmacology and Therapeutics.
巻: 7 ページ: 48-53
130005279585
Clinical Neuroscience
巻: 34 ページ: 1170-1171
臨床化学
巻: 45 ページ: 233-239