研究課題
基盤研究(C)
JSAPはモータータンパク質と積荷をつなぐアダプター分子として機能することが知られている。神経細胞でのJSAP機能喪失により活性化するJNK(細胞内情報伝達分子の1つ)は、軸索内で逆行性に輸送され、その結果、神経細胞死が誘導されることを明らかにした。また、分裂細胞において、JSAP発現亢進・機能喪失がもたらす染色体分配異常は、細胞内輸送制御の破綻に起因する可能性を見出した。
本研究により、軸索輸送の破綻がもたらす神経細胞死は、多くの神経変性疾患に共通の現象である可能性が示唆された。神経細胞死の鍵となる分子を同定し、それらを標的にすることによって、多くの神経変性疾患に有効な治療薬の開発につなげることができると期待される。また、細胞分裂における染色体の不安定性は、がんをはじめとする疾病と密接に関連している。本研究成果は、正確な染色体分配を保証する普遍的な分子メカニズムの解明に貢献すると考えられる。
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 3件、 査読あり 6件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (10件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件) 備考 (2件)
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