研究課題/領域番号 |
16K08585
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
伊集院 壮 神戸大学, 医学研究科, 助教 (00361626)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 小胞体 / 小胞体ストレス / ホスホイノシタイド / INPP5K / SAC1ML1 / 乳がん / 運動 / ホスホイノシタイドホスファターゼ / がん細胞 / SHIP2 / PI(4)P / ホスホイノシチド / 接着斑 / 細胞運動 / 乳がん病型 / ホスホイノシチドホスファターゼ / リン脂質 / リン脂質代謝酵素 / がん |
研究成果の概要 |
決定する役割を担う。しかし、小胞体にはPIP2やPIP3は微量にしか存在しておらず、その役割は不明であった。本研究では、ホスホイノシタイドホスファターゼであるINPP5KとSAC1ML1が小胞体の大きさをコントロールしており、これらの過剰発現は小胞体の縮退を、遺伝子欠損では小胞体の膨張を引き起こしていた。小胞体ストレスに依存して小胞体は膨張し恒常性を維持している。INPP5KとSAC1は小胞体の形態を変えることにより、小胞体ストレスに対する恒常性維持に寄与していることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
細胞内異常タンパク質の蓄積や、カルシウム代謝異常はリソソーム病や神経筋疾患で多く認められ、小胞体ストレス応答や小胞体形態の制御機構は数多く研究されてきた。今回、ホスホイノシタイドが直接的にこれらの現象を制御していること、さらにINPP5KとSAC1ML1の遺伝子欠損や活性低下が小胞体機能恒常性維持に異常を引き起こすことから、これらの酵素が上記の重要な疾患の治療ターゲットになることが期待される。さらに、小胞体膜形態変化におけるホスホイノシタイドの役割を明らかにしたことは、加齢に伴う骨格筋機能低下におけるカルシウム代謝異常の回復にホスホイノシタイド代謝酵素が利用できる可能性も示唆している。
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