研究課題/領域番号 |
16K08609
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態医化学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
大根田 修 筑波大学, 医学医療系, 教授 (30311872)
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研究分担者 |
山下 年晴 筑波大学, 医学医療系, 助教 (50400677)
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研究協力者 |
平松 裕司
濱田 洋実
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 間葉系幹細胞 / 糖尿病 / 創傷治癒 / マイクロベシクル / 機能性幹細胞 / 移植・再生医療 |
研究成果の概要 |
糖尿病は病状が進行に伴い3大合併症を併発し、血糖のコントロールと併せて、その合併症に対する治療が必要となる。糖尿病性壊疽を引き起こす創傷遅延は、極めて難治性であるが、遅延を引き起こすメカニズムについては十分に解明されていない。当該研究では、糖尿病由来間葉系幹細胞(dAT-MSC)を単離し、健常者由来間葉系幹細胞(AT-MSC)と比較解析することにより、創傷遅延を引き起こす原因遺伝子の探索を行った。結果、EGR-1(early growth factor-1)の発現が、DAT-MSCにおいて有意に上昇し、加えて炎症性サイトカインであるIL-6の発現が上昇していることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
当該研究により、糖尿病患者さんに対し自己の幹細胞を用いた治療を行う際に、その幹細胞自体が正常に機能しないことにから、何らかの方法を用いて正常に作用するように幹細胞を再機能化することが求められることが明らかとなった。その一つの手段として、健常者由来間葉系幹細胞から放出されるマイクロベシクルが大きな役割を果たすことを明らかにした。患者さんにおいて自家幹細胞移植を行う際に、各疾患に応じた幹細胞治療法に基づいて行う必要があることを示唆している点で社会的意義は大きい。今後、マイクロベシクルを用いた幹細胞加工法が確立し、機能性幹細胞治療法が大きく発展することが期待できる点において学術的意義は大きい。
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